お向かえさん
私の実家は和歌山にありまして、帰省する時はお墓まいりに行きます。
母方のお墓には駐車場がないので、近くの神社に参拝してからお墓に向かうのですが、向かう道すがら、野ウサギが出たり、野鳥がいたりと、自然を感じながら歩いて行きます。
ある時、野鳥が 「ピヨピヨ〜〜♪」と鳴いてたので、6歳の息子も「ピヨピヨ〜〜♫」と鳴いて、鳥と会話したりして、ホノボノと自然を満喫しながらお墓へ向かいました…
母方のお墓はキレイにされてるのですが、その向かえのお墓がえらいことになってました。※ジャングルみたいなお墓ってありますよね…(°_°)
「他所のお墓を触ったらダメ」とは聞いてたのですが、あまりにも荒廃してたので、なんとなく放っておけず、雑草を抜いて、お水を替えて御線香を供えました。
荒れてた雑草を抜いたら、中から小さいお地蔵さんがいたり、お向かえさんのお墓もなかなかいいお墓だったので、しっかり手を合わせて帰りました。
それから数日経って、義母タカコの家に行った時、嫁からどこかのお爺さんが出てきました。
お墓まいりに行った後なので、色んな人が憑いてるのか、はたまたご先祖さんが出てきてくれたのか、楽しみに聞いてみましたら、「先日、坊ちゃんが鳥とお話ししてたお墓の者でございます。◯◯さん(母方の姓)の向かえの者です。ご主人には大変お世話になりました。m(_ _)m」と登場。
「熱いお茶とご飯、たくあんをお願いできますか…」とリクエストされたので、すぐに用意して、ご堪能頂いてから成仏頂きました。
なんでも、長いこと誰もお参りに来ずに、ずーっと何もお供え物がなかったようでした。しかもこのお爺さんは、ひもじくて亡くなられたようで、ガリガリに痩せてたそうです。※義母タカコ談
お墓に向かう途中から、息子が鳥と「ピヨピヨ〜〜♪」してたのを見てたということは、我々がお墓に向かうのを見てて、お爺さんのお墓の手入れをするのを導いてたのかもしれませんね。
ご先祖のお墓詣りって、やっぱり大事なんやと思いました。
年末に帰った時も、またお爺さんのお墓にも線香をあげたいと思います。