ご先祖サムライ、見参!
やってまいりました女ボス。
ついに「降臨」です。
多少の緊張感をひっさげて来られたので、軽く談笑してから仏間に向かい、さっそく先祖供養が始まりました。
義母 「あれ? なんかゴッツイお侍さんが来られてますね。」
女ボス 「・・・」
とても軽いタッチで義母タカコはそこに触れましたが、実は、この女ボス。
なかなか有名なサムライの子孫でした。
歴史好きな僕は女ボスの名字から直ぐに分かりました。
「え・・・? あ、あの方、先祖なん? おいおい、ほんまにボスやんか!」
幕末の大河には必ず出演されるおサムライ。
しかしながら、「勤皇VS佐幕」「新政府VS旧幕府」「政府軍VSチーム・ラストサムライ」…
こちらからか見れば味方でも、あちらから見れば敵。
激動の日本をゆり動かす事件・騒乱の中で活躍された方ですので、敵も多く、かなりの因縁を作られてしまったようでした。
ご先祖サムライ:
「しんどいなぁ、苦しいなぁ、いつからいるんや…今はワシがいた時代とは違うな。
早よう楽にしてくれ。
いくら役目とはいえ、してはならぬことをしてきた。
身体じゅうが痛い、辛い...
間違いだった。
勤めとはいえ、(ワシは)馬鹿な人間、愚かな人間。
阿呆じゃ。
囃し立てられ、己のことを間違えておった。
悔やみきれぬ。
皆(子孫)に辛い思いをさせた。
ワシの血を引いたばかりに苦しい思いをさせた、許してくれ。
全てワシのせい、生まれてきたことが悔やまれてならん。
お前(女ボス)しか思ってくれる奴はおらん、、
ありがたい。
ワシの手や足にへばりついてきた怨念、霊がおる...
どうぞ供養してやってくれ。
ワシは地獄に落ちてもかまわん。
ワシの手に落ちたものたちを仏の道に連れて行ってくれ。。。」
これはその時におっしゃったことを必死に書き取った内容なので、ほぼ間違いないとおもいます。
この女ボス。
ただものではない雰囲気と迫力はこのご先祖様から受け継いだDNAなのでしょう。
女ボスは「そんな自分が嫌」だというけど、僕はそれはそれでいいと思うなぁ。
つづく