神戸の山で…
「やれやれ…やっと上がりはった。」
と、可哀想な女性を弔うのもつかの間、すぐに次の方が出てこられました。
この方(嫁に新たに憑依した霊)もほとんど何を言ってるか聞きとれません。。
首をしきりに触って、ウンウン唸ってました。
何も語らないまま時間が経過…
義母タカコから、
「もう話していいんですよ。どうぞ、遠慮なく話してください」と語りかけ、ようやく口を開きました。
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昭和の終わり頃…
この方は40代の男性で不動産屋を営んでたそうです。
神戸の北野の山で、首を吊って自殺…
*だから、首をさすってたんですね。
しかしながら、この方は自分が何故死んだのか分からない…
なぜ死なないといけなかったのか、、その理由を忘れていました。
義母タカコが理由を告げました。
「あなたは人が良いから友人の借金の保証人になって、肩代わりさせられたのよ。でもとても返せる金額じゃなかった…。だから、一人で山奥に行って首を吊って自殺したんですよ。でもね、その友人はあなたを騙したの。助けてくれ、と言いながら後ろで舌を出してたわね。
で、結局その人も大変な目に遭ってしまったみたいね。」
*なんでわかんねん、義母!
そう告げられた男性は、号泣。
長年、暗くて狭くて寒いところにずーっといたのが、死んだ理由を聞けてスッキリされたようでした。
般若心経とお不動さんの真言で、すぐに成仏して行かれました。
*不動産屋だけに…
死ぬときは、恨み辛み、怨念が凄まじくて成仏できなかったのに、時間が経ち過ぎるとそれも忘れてしまい、ただ浮遊霊として彷徨ってんですね…
うーん…
「あぁ、この方もキツかったなぁ…」とやれやれしてると、またもやどなたかが出てこられました。
三人目…
続く…