ジーダブリュー⑷ 絵を描きたかった…
続けて出てこられた方。
ボソボソ…ボソボソ…
何を言ってるのかわかりません。_φ( ̄ー ̄ )
子どものような感じですが、子どもではない女の子。
嫁曰く、「15歳以上20歳未満の女の子」という年頃だそうです。
あまりにも小さい声なので、「ごめんなさい、聞こえないから、もう少し大きく話してくれますか?」と言うと、「話してもいいんですか?喋ってもいいですか? 『お話をしてはいけない』、と言われてるんです…」とのこと。
どうやら彼女も病院で闘病中に亡くなった方で、「何もしてはいけない、病気がひどくなるから…」と言われ続けたそうです。
「何をしてもいいのよ。もう病気も無いからね。何かしたいことがあれば言ってごらん。」と義母タカコが言うと、「いいんですか? 何をしても…。私はずーっと絵を描きたかったの。描きたくて描きたくて仕方ないのに、お母さんが『ダメ!』と言うの…」と彼女。
義母タカコは、「あなた、目が悪かったんでしょ? だから、絵を描くと目がひどくなるから、お母さんはあなたに少しでも長生きして欲しくてそう言ったのよ。ゆるしてあげてね。」
「私は絵を描きたかったの!絵を描いて絵を描いて死んでいきたかった。。」と号泣。
いつもは、お酒やオニギリを所望されることが多いですが、この方は「色鉛筆」と「紙」でした。
さっそく、紙とサインペン、クレヨンをわたすと、サラサラサラ〜〜と描きだしました。
描かれた絵はこれです。
なかなか上手ですね。
*ちなみに嫁はこんなに上手ではありません。(^◇^;)
あと、もう少し薄い紫色が必要だったようです。
「そろそろあっちに行きましょう」と言うと、
「いや! あっちに行けば何もできないでしょ?私はこの人(嫁)に憑いて、ずーっと絵を描いときたいんやから!」とかなりのゴネ・モード。ᕦ(ò_óˇ)ᕤ
でも、あの世は「想念の世界」と言いますから、思ったことは何でもできると言います。
「あの世に行ったら、好きなだけ絵を描けるそうですよ。」と伝えると、彼女はとても嬉しそうに「え?! そしたらあっちに行きます。どうしとったらいいですか? どうしたらあの世に上がれますか!? 」と言うので、彼女に数珠を持たせて手を合わせ、「オンアロリキャソワカ」と唱えておくように義母タカコが言いました。
そして我々は、「延命十句観音経」を唱え、上げる体制を取りました。
すると、 たちまち「観音さん」が出迎えに来てくれて、彼女はスーッと上がっていかれました。
うーん、なんか不憫でしたね…
でも、お母さんの言うのも分かりますよね。
どうせ死ぬなら、好きなことしてあげたかったんでしょうけど、1日でも長く生きて欲しいと思うのも分かります…
彼女が上がり、私と嫁、義母タカコでひと段落してたら、またまた「どなたか」が出てこられました。
「次の方どうぞ ヽ(´ー`) …」って感じで。
続く…