歯の無いおっちゃん
僕ら夫婦はよくお酒を飲みます。
今夜も飲むつもりです。
胃が痛いです。
でも飲みます。
胃薬飲んででも今夜は飲みます。٩( ᐛ )و
そんな我が家ですので、今はお家に日本酒を置いてるのですが、数年前まで日本酒を美味しく思ってなかったので、家に日本酒はありませんでした。
そんなある日、晩御飯も終わり、テレビを見ながらくつろいでた時でした。
急に嫁が、「エヘヘヘ…」と笑い出しました。
「どないしたん?」と嫁を見ると、明らかに違う人、かなりの「おっちゃん」が入ってます。(-.-)y-., o O
※あとの会話で、「おっちゃん」だと認識できました。
以下、嫁(おっちゃん)と僕との会話を再現します。
おっちゃん「ご主人、エヘヘヘ…」
僕「は、はい。。どちら様ですか(・・?)」
おっちゃん「いやぁ、ここはなかなか楽しいお家ですなぁ…エヘヘヘ」
僕「あぁ、そうですか。まぁ、ゆっくりしていってください」
おっちゃん「そうですか? じゃあお言葉に甘えて…あの、その、あれをもらえますか?」
僕「あれ? あれって何ですか?」
おっちゃん「あれ、ほら、こうやって口に入れて、ほら…」
だいたいの浮遊霊は、熱いお茶を欲しがりますので、「あぁ、熱いお茶ですね?」と尋ねると違うと言います。
僕「うーん、何やろなぁ…どんな味ですか?」
おっちゃん「ほら、美味しくて、気持ちよーくなる奴ですわ。」
僕「あ! 酒ですね? なるほど…でも、日本酒とかないからなぁ…」
このおっちゃんはかなり前に死んだ霊なので、「酒」という言葉そのものを忘れてたようでした。
ということで、何かで貰った焼酎があったので、それを日本酒のようにストレートで出すと、
おっちゃん「そうそう!酒です、酒!これですわ。」と言って飲み出したとたん、「キ、キツイなぁ〜 (´ཀ`) 」とさすがの浮遊霊おっちゃんも焼酎のストレートは飲みづらかったようでした。
それをお湯で薄めてしばらく飲んでると…
おっちゃん「あれおまへんか? ほら、あのアテみたいなもん…」と言うので、スルメを出しました。
おっちゃんがムシャムシャ食べ出すのですが、同時にゲラゲラ笑いながら食べてます。
僕「どうしました?」
おっちゃん「いや、実はワシは歯がおまへんねん… アハハハハハハ (歯)〜〜」
と言って、ダジャレも交えながら盛り上がり、二人で遅くまで飲み明かしました。
♪(*^^)o∀*∀o(^^*)♪
今までたくさんの浮遊霊と交流しましたが、この時の「歯の無いおっちゃん」との二人飲みが一番楽しかったです。
不思議なもんで、お経も真言も唱えることなく、楽しく酒を飲んでるだけで、このおっちゃんは成仏していきました。
カンパーイ!