イエスマン!
起業して間もない頃、約20年前…
何をやってもうまく行きませんでした。(^◇^;)
生意気にもビジネススクールで講師の真似事をしてたもんですから、「起業なんて余裕。すぐに成功して、大金持ちになるわ!」とタカを括ってましたが、さにあらず…
仕事もなく、貯金もほぼ無くなりかけてた時に、実姉から「セミナーがあるけど、行かんか?」と…
なんでも、姉が行くつもりやったけど、急に予定が入って行けなくなったから、代わりに行ってくれということです。
*会費8000円が無駄になるくらいなら、弟に行ってもらった方がええやん、ということですね。
なんのセミナーかよく分からないけど、仕事もないし、「超」がつくほど暇な私…( ・∇・)
気が重いとはいえ、断る理由も無いので、土砂降りの中、行きました。*えぇ、今でもよく覚えてますよ。傘をさして自転車で行きました。
「誰やねん…」と当時は思いました。
*今なら、「お前こそ、誰やねん!」ですね。
今でこそ書店に行けばたくさん「正観本」が並んでますが、当時の私には全く知らない人でした。
会場には100人くらい参加していました。
か細くて、とても講師に見えない正観さんがトツトツと不思議な話をされていきます。
あまりに不思議な話をしているので、キョトンとしてましたら、他の人もキョトンとしてる。
『あれ?なんかちゃうぞ』と思った正観さんが、『あのぅ、今日のセミナーは、今まで私の本を3冊以上読んだ人か、過去、私のセミナーを受けたことのある人、限定のはずですが、どうも初めての方が多いと感じます。ちなみに私のことを知らないのに来られた方はどれくらいいますか?』と質問されました。
当然私も初めてですので、手を挙げましたが、会場の三分の一の方が手をあげていました。
正観さんも驚き、しばらく沈黙…
「しまった。姉に言われてきたけれど、来たらあかんかったんや…(⁎⁍̴̆Ɛ⁍̴̆⁎)」と反省モードで座ってると、正観さんが口を開きました。
『いま、ヤファエに聞きました。なんでも私たちは1200年前に空海のもとで修行していた仲間だったそうです。みなさん、1200年ぶりに再会しました。ご無沙汰してます』
ご、ごめん。
何言うてるか分からへん (・∀・)
正観さんは、そう淡々と話すのですが、それが僕にとってのファーストインプレッションでした。
初めての正観さんでしたが、お話の中で『仕事とは、頼まれ事に仕えると書いて「仕事」、働くとは、「はたを楽にする」、ということであって、お金儲けや成功すると言うことではない』という話がとても心に刺さりました。
当時、仕事も何もない私ですので、お金や成功よりも、ただただ仕事がしたかった…。
ただ、「仕事=お金をもらって稼ぐ事」と捉われていたので、何もやることが無いと思ってるだけで、「あれをしてくれ」、「こんなんあるけど手伝ってくれ」という話はいくつかありました。
「そうか。お金にならないことでも仕事というなら、頼まれたことをただ淡々とやっていこう」と決めました。
その時、あるイベントの受付を頼まれました。
名簿に名前をつけて行くだけの単純作業でしたが、「もっと効率よくスムーズに受付できるにはどうしたらいいか」「受付から楽しい雰囲気を作るにはどうすればいいか」…とか、めちゃくちゃ一生懸命に受付をやりました。
名簿を見てると、どこかで聞いた有名人やテレビ局、大きな会社の社長さんの名前がありました。
「へー、そんな人達が集まるイベントなんや」と思って楽しんでイベントの受付をしました。
それがよかったのか、主催者側の人にも気に入ってもらい、仲間に入れてもらって、その後はイベントの中心メンバーにしてもらっていきました。
そのうち、「そのイベントを具現化した店をやってみたらどうか」と企画があがり、僕がスポンサーを探してプレゼンして事業になりました。*私は立ち上げだけの手伝いでしたが、その店は15年間続いたみたいです。
「今なぜ20年前の振り返りをしてるか」というと、先日「これを観ろ」と大黒さんに言われて、ジムキャリーの「イエスマン」と言う映画を観ました。
「ノーノー!!」と全て拒否してきた主人公が、あるセミナーをキッカケに、何に対しても「イエス!」と言うことで人生が好転していくという話です。
自分の夢や目標を持って進んでいくという生き方も有りますが、頼まれたことに一生懸命応えていくだけで人生が広がっていく、という生き方もあります。
今、大黒さんから課せられてる「100日修行」がまもなく終わりますが、すでに次の修行も大黒さんの方で考えてくれてるそうです。
次の修行の指令が出た時。その時の僕の回答はもちろん「イエス!」です。(^O^)/
*昨夜も「ある迷い」を大黒さんに問うてみたら、「さっさとこのブログを書き上げろ」ということでしたので、取り急ぎアップします。(^◇^;)